アーリーリタイア・軽飛行機で空を飛ぶ

不労所得で資産を守ってのんびり暮らす

文化の融合と平和への道

日本で、人口オーナスと人口減少が進んでいます。

若い労働者の数が少なくなってしまい、老年人口を支えられなくなる危惧から、「生涯現役」のスローガンで、老年人口も第2、第3の職場で働くご時世に。

これがドイツなどでは、若くて働く意欲を持った移民を受け入れればいいじゃん、と移民に門戸を開放しました。

ドイツの場合は、ナチス時代の人種差別を反省する、という意味もあったのでしょうが、外国人、異民族を分け隔てなく受け入れることが、実は国家の発展・安泰の重要な原因となった国々も存在します。

まず中国。歴代王朝で、異民族王朝も多々ありますが、漢民族の王朝で、異民族でも中国風の思想を受け入れ、国家の発展に貢献した人は分け隔てなく登用、重用した唐帝国は、世界でも屈指の大国として君臨しました。

『天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも』

阿倍仲麻呂は、漢民族ではなかったが、唐で抜擢され、活躍した。

 

 

近代国家では、カナダ、オーストラリア、ブラジルなどが多民族国家として発展しています。

アメリカの場合は、多民族国家だけれど、なんとなくWASP優先なので、あえてここではお手本とはしないことにしました。

外国労働者を受け入れれば、もちろん摩擦や犯罪も起こります。

「おはようラモン」という映画があり、メキシコから不法入国でドイツに出稼ぎを試みたラモン少年が、「アウスレンダーアウト!(外国人は出ていけ!)」の冷たい対応をする人、「乞食であったとしてもすべての人は平等な権利を持っている」と温かく支援してくれる人と交流しながら生活していく、という内容の映画がありますが、こういう混乱を受け入れて行こうというドイツは、ナチス時代に行った差別政策がもたらす災厄を誰よりも思い知ってるのだと思います。ちなみにフランスはもっとちゃっかりしていて、「外人部隊」というのに自国民がいやがる危険な軍務をおしつけちゃってます。ははは

おはようラモン。南米やヨーロッパで話題になりましたが、

なぜか日本語版を発見できませんでした。

https://www.youtube.com/watch?v=5ZSx-Mb6ut4

 

 

さて。

日本は、単一民族国家とされていますが、その単一民族としての優秀さの象徴の一つに「零戦」があり。

零戦は、日本が独自の技術を結集して作った、日本の純血を象徴する、世界最高の戦闘機だ!その零戦を作った日本民族は、その辺の雑種がまじりあった混血の国の複合民族よりも優秀なんだ!という自負がありありと見えています。

それが今日まで続く外国人アレルギー、移民への抵抗、そして混血なんてもってのほか、という、理屈よりも生理的な嫌悪になっているのだと思います。

ところが、あなたが思っている純血、は本当に純血なのでしょうか。

何を隠そう零戦がその実相を雄弁に物語っているのでした。

「眞相はこうだ」

さて、ゼロ戦です。

純国産の、日本の技術を結集した最先端の精密機械。

では実はなかったのでした。

最先端の精密機械ではありますが、日本の技術はあまり結集していなかったりします。

本当の意味での、自国の技術で100%開発、というのに「グラマン」があります。

グラマンF6Fを構成するアメリカの技術は、以下の通り。

〇ハミルトンスタンダードの油圧式可変ピッチプロペラ

〇ダブルワスプ、サイクロンなど、よりどりみどりのエンジンチョイス

〇ブローニング12.7ミリ機関銃

と、すべてアメリカンな、アメリカ純粋培養の純血戦闘機でした。

パブリックドメイン

 

 

さて、ゼロ戦ですが

〇プロペラはやっぱりハミルトン

〇有名な「栄」エンジンですが、実態はブリストル・ジュピターの発展型だった。プラット・アンド・ホイットニー社の影響もうけているというか、零戦を鹵獲したアメリカは「そっくりすぎ。コピーじゃね」と評したそうです。実態は、大きく影響を受けたが、単純なコピーではない。むしろ英国(ブリストル)、アメリカ(P&W)に、日本人らしい小技がくわわった、美しい混血児、といったところでしょうか。

気筒を包むような遮蔽版。オリジナルのP&Wにはなかったらしい

パブリックドメイン

 

 

〇7.7ミリ機銃は、実はイギリスのヴィッカース機銃のライセンス生産。20ミリ機銃は、スイスのエリコン社のライセンス生産。要するにコピーですね。

それだけにとどまらず

引っ込み脚はチャンス・ヴォート製V-143戦闘機から流用、と言って怒られるなら、参考にした。

〇照準器はドイツのユンカース製レヴィ2b照準器をコピーした「九八式射爆照準器」

と、要するに世界の技術の博覧会であり。

こうした技術が見事に混血して、零戦という名機が生まれたのでした。

出展:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%B6%E5%BC%8F%E8%89%A6%E4%B8%8A%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F

 

 

ちなみに、戦争になったため、住友だったか?ハミルトン社への特許使用料が払えなくなり、戦後にようやく支払おうとしたら、ハミルトン社より「1ドルでいいです」と返されたというエピソードがあります。

ハミルトンとしても、自分の技術が敵の戦闘機に使われて、その特許料を正確に請求、なんてしたら、それこそ売国行為になってしまうぞ!という懸念で、1ドルにしました、という苦渋に満ちた判断なのか、あるいは、昨日の敵は今日の友、気にすんな気にすんな、みたいな、ユーモアたっぷりの対応だったのかは、今となっては知る由もないですが。

というわけで、零戦は日本人が実現することのできた、多民族の混血の象徴であると理解しています。

そんな零戦を作り上げることのできた日本人は、もっと外国人に寛容になれると、信じています。

そもそもですが、日本人は、実は南方系、北方系、東アジア系などの混血でできた民族だそうです。

混血美人。わあああーい!

でも、やっぱり日本女性のほうがいいな。。。

 

 

そんなの石器時代の話だ、といいたい気持ちははよくわかりますし、絶対に混血しろとははいいません。

本当は、いろいろな人種が、別に混血なんてしなくても、それぞれの個性を分かり合えるというのが一番ですから。

しかし、世界では、肌の色による人種差別などが絶えません。アメリカにおいても、コロナなどを言い訳にしたアジア人ヘイトの事例が起きています。

一方、石器時代のさらにその前に混血しまくって「単一民族」になった日本で、「人種差別」が遠い世界の話になっているとすれば、世界でも日本でも、混血というのがもっとも現実的に実行可能な解決策なのかもしれません。

一方、混血が大々的になされるようになったら、その時の日本は、現在の日本とは似ても似つかない国になっていることと思います。

でも、もし江戸時代のちょんまげと刀をかたくなに捨てずに、今日まで続いていたとしたら。。。。たぶん、日本はロシアかアメリカかわかりませんが、それこそどこかの国の植民地にされ、「昔はジャパンと呼ばれたアメリカのニュー・オリエント植民地では、礼儀正しく名誉を大切にする先住民がいる。彼らのプライドを傷つけると、Harakiriで自殺してしまうので、アフリカのマサイ族に対するような尊敬の念をもって対処するべし」なんてなってたかもしれませんね。


マサイの美女。でも、やっぱり日本女性がいいなあ

https://www.youtube.com/watch?v=Rjzf_cWzlp8

 

 

正岡子規曰く「軍艦の甲板を掃除せよ、というとき、『いくさぶねの舟板(ふないた)を掃き清めよ』というだろうか。たとえ英国製の軍艦(戦艦三笠など)であっても、その軍艦を使って日本が勝てば、勝利はすべて日本のものじゃ。固陋はいかんぜよ」(小説「坂の上の雲」より)。

がんらい、中国だのなんだの、多数の国、多民族の文化や知識を吸収し、日本独自のものにまで昇華させてきた日本。外国人労働者、避難民など、外国の人も分け隔てなく受け入れ、同じ人間として、新たな日本を作ってゆく。そんな日が来ることを願っています。

 

ではでは

 

*このブログは、ワールドプレスHP「アーリーリタイア・軽飛行機で空を飛ぶ」のAmebloスピンオフです。以下、主要な項目のリンクに飛びます

◎精神世界:自己客観視の獲得からさらなる進化へ

◎経済的自由:まずは先立つものを。。。資産1億の達成

◎飛行機生活:小さな自家用機でいろいろ飛んでいます