アーリーリタイア・軽飛行機で空を飛ぶ

不労所得で資産を守ってのんびり暮らす

空を飛ぶ船のお話

以前「空飛ぶクルマ」について書きましたが、今回は船なのに空を飛ぶ、その名も「飛行艇」というふしぎな物体についてお話させていただきます。

その前に一つ告知。久しぶりにアメブロランキング1位に返り咲き。ブロ友の皆様に感謝させていただきます。今回は「ブラジル」というベタなジャンルですね。。。

さて、本題です。

飛行艇以前に、水上機、というのがあり。

Pixabay無料画像

 

 

飛行艇との違いは、フツーの陸上機にフロートという、通称「下駄ばき」という姿かたちになっていることです。飛行艇は、文字通り船に翼を付けたような形。

 

 

2枚の画像でわかるように、1人乗り単発機みたいな小さいのは水上機、旅客や荷物をたくさん載せたい場合は飛行艇が適している。

水上機が全盛となったのは、1930年ごろ。日本でいうと昭和のはじめですねー、なぜ全盛となったのかは、ひとえに「当時、陸上の滑走路が整備されていなかった」ことにつきます。

当時の滑走路は、だいたい「広い原っぱ」であり、現在のような 長大で舗装されたのはなかなかなく。そんな原っぱから飛び上がったり着地した陸上機は、大きな車輪で、でこぼこの地面でもひっくり返らないように工夫していました。

ロッキード・ベガ連絡機 http://www.ne.jp/asahi/airplane/museum/cl-pln2/TW007.html

 

 

山あり谷ありの陸上では、原っぱといっても広さに限界があり。その限界の中で離陸できるようにするには、大きく、分厚い翼で、離陸速度を極力低くしなければならず。

しかし、これは飛行機の最大の利点であるスピードを殺してしまうことにもなり。大きいという事は重くて、その分エンジンの馬力を殺してしまうし、分厚いという事は、すなわち空気抵抗が大きくなって、スピードが出せなくなってしまうことを意味するからです。

そういった状況から、スピード命!の競争機などは、なるべく翼を細く、小さくしたいのですが、そうすると離陸速度も著しく早くなって、いくら滑走路が長くても足りなくなってしまい。

これが海だったら、滑走(滑水)距離は無限です。波の穏やかな湾内を海岸から外洋向けに走っていけば、障害物となりうる山とかも避けることができ。

えええ、でも大きなフロートを付けたら、空気抵抗とか重量増加とかでスピード落ちちゃうんじゃないの?

ところが、翼面積と断面を減らして得る効果が、フロートで発生する抵抗を補って余りあるぞ!という事がわかり。

シュナイダー杯など、水上機が世界速度記録をガンガン塗り替えるようになりました。

水上機:マッキMC72 https://grabcad.com/library/idrocorsa-macchi-castoldi-mc72-1934

 

 

確かに、陸上機の降着装置なんて重量物のかたまりですからねー大きな下駄をはいていても、陸上バージョンと重さとかはあまり変わらなかったのかもしれん?

イメージですが。。。

陸上機の降着装置をずっしり金地金250g(左)とすると、

水上機のフロートは、Pet容器(右)なみ、みたいな感じ。

 

 

無限の滑走路が使える、という事は、いくらでも巨大な飛行機を作れるということでもあり。

当時のエンジンはあまり信頼性もなかったので、外洋を横断するような航路では、海上に不時着できる飛行艇は安全面でも貴重な存在であり、巨人飛行艇の全盛期が生まれました。

マーチンM130 チャイナクリッパー飛行艇

 

 

ショートサンダーランド

amazon.co.jp/スペシャルホビー-SH72162-72-ショート-サンダーランドMk-Ⅴ/dp/B07R682D3P

 

 

ところで、無限の滑走距離はあるものの、飛行艇の滑走は水の上です、という根本的な課題があり。

硬い地面の上を滑走する陸上機は、機首上げするもしないも操縦かんの操作一つです。

ところが、「やわらかい」液体の上を滑走する飛行艇は、ちょっとした波のかげんとかで、操縦かんを操作してもいないのに機体が水面から沈んだり浮き上がったりしてしまい。

それだけならいいのですが、浮き沈みで機首上げの角度が変わってしまう、つまり翼のアタックアングル(迎角)が勝手に変わり、急浮上や失速、ついには操縦不能に陥って中途半端な高さから水面に激突、大破なんて大事故が起こりかねず。

ぼくは陸上機乗りなので、詳しくはわかりませんが、水面からの離水はなにげに神のような技術が必要であり、荒れ狂う飛沫の中でエンジン全開なんて狂ったまねはとてもできません。もし読者の中で水上機パイロットがいたら、ぜひこのへん教えてくださいね。

https://www.youtube.com/watch?v=En0JX4HmSuo

水上機の狂った離水。よくプロペラを壊さないなあ

 

 

実際、日本の二式大型飛行艇で、離水失敗事故が相次ぎ。離水角度指示器というのを取り付けて、この指示器を「ものさし」にして、どんな波を食らおうが機首上げ角度を一定に保つようにしたら、事故がなくなったそうです。

この画像の③が離水角度指示器。

画像出展:http://hikokikumo.net/AT-Kanzasi-000.htm

 

 

ちなみに、上記画像の⑥を「かつおぶし」といって、このでっぱりがうまく波を切って機体、特にプロペラやエンジンに飛沫がぶち当たることを避けることができるようになったらしい。

機首下面、緑から白に塗装が変わったすぐ横に突出しているのがかつおぶし(スプレーストリップ)です。

画像出展:http://hikokikumo.net/AT-Kanzasi-000.htm

 

 

この飛沫というか波しぶきは、飛行艇にとって致命的な打撃となってしまうため、これを打ち消すため、飛行艇の設計では涙ぐましい努力がはらわれており。例として、最新の飛行艇US2の機首下面に独創的な工夫を見ることができます。

https://www.mod.go.jp/msdf/iwakuni/about/unit/71fs.html

 

 

機首下面のドアップで説明します

 

 

①「溝形波消し装置」。

出展:https://www.shinmaywa.co.jp/aircraft/us2/us2_capability.html

 

 

②波消し装置のチャイン接続部(スリット)

ここから「側面へ波を逃がす(Wikipedia)」らしい。

③水平に波抑え板があり。

④機首のスプレーストリップ。

⑤飛沫に隠れているけど、側面スプレーストリップ。

二式大型飛行艇のシンプルな「船底」に比べすごい発展・進歩ですね。。。。

しかし、時代は変わり、ここまでして離着水する必要もなくなってきた。

それは

◎エンジンの信頼性が向上し、大西洋だろうが太平洋だろうが、ピストンエンジンだろうがジェットだろうが、洋上飛行しても全然へっちゃらになった。

◎フラップなどの技術革新により、薄く小さな翼でも離着陸速度を低くすることができるようになった。

◎一方で、3000メートル級の長大な舗装された滑走路が世界中にでき、ジャンボジェットでも問題なく離着陸できるようになった。

◎飛行艇は、上記の波消し装置などの工夫のほか、機体自体を着水の衝撃や恐ろしい波しぶきの打撃に耐えるようにする必要があり、その分余計に頑丈つまり重い飛行機になってしまう。

波しぶき。葛飾北斎 「神奈川沖浪裏」1831頃

 

 

◎主翼やエンジンが飛沫に当たらないようにするため、縦長の機体断面や、船のように機体下面を整形しなけれならず、余計な空気抵抗が生まれる。

等デメリットも多く、飛行艇はいまや絶滅危惧種なのかもしれません。

一方で、日本のように、無数の小島が散らばる国での飛行場のない島々の間の連絡や、ヘリコプターが飛んでいけない天候、大荒れの海面にも着水して救難する能力。カナダなどでは、湖水に着水・給水したうで、山火事上空まで飛んで行って放水・消火するなど、飛行艇が必要な場面も多々あるとは理解します。

ところで、なぜ飛行艇の投稿をしたのか?

それは、とある吉日、ふとこんな写真に遭遇し。

ウオーラス(Walrus)飛行艇 (パブリックドメイン)

 

 

写真の説明に「Walrus_carrier_landing」とあり。

飛行艇のくせに、海の上に降りないで、航空母艦に降りているのでした。ははは

確かに陸上機が着水するのはできないけれど(墜落は別)、飛行艇ですからねーどっちでも好きなほうに降りちゃえ、ということなのでしょうか。

ちなみに、この飛行艇は、飛行艇のくせに4名くらいしか乗ることができず、全長も10.2m、全幅も14mということで、セスナをちょっと大きくしたくらいの、軽飛行機じゃんという、ふしぎな飛行艇です。でも、ナチに撃墜され、海に落っこちた飛行機の乗員を救助するために大活躍したという、とても心優しい飛行艇だったそうです。

へえええーと、飛行艇に改めて興味がわき、今回の記事にしました。

ウオーラスのカラー画像

https://www.ne.jp/asahi/airplane/museum/cl-pln9/SMWFB.html

 

 

ちなみに、ウオーラス飛行艇はじめ、この記事の大多数の画像を「古典航空機電脳博物館(https://www.ne.jp/asahi/airplane/museum/index.html)」から引用させていただいています。きょうび古典機でもレストア後のカラー写真がいっぱいありますが、こうゆうプラモの箱絵みたいなのも、見るだけでわくわく!いいなーと思っています。

ううむ今回はあんちゃん向けになってしまったかな?、というわけで、素敵女子のみなさまに動画を一つ投下して、結びとさせていただきます。

https://www.youtube.com/watch?v=Rjzf_cWzlp8

 

 

ではでは。。。

 

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◎飛行機生活:小さな自家用機でいろいろ飛んでいます

 

日本では食べられない日本食のお話

今回のお話は、フツーな日本食のお話ですが、実はあまりフツーではなく、たぶん日本では食べることのできない、ふしぎな日本食のお話をさせていただきます。

◎Yakissobaソース

みなさんも、油がぎらぎら、食欲をそそる五目焼きそばやソース焼きそばなど、焼きそばは大好きと思います。

ソース焼きそば

出展:https://www.news-postseven.com/kaigo/wp-content/uploads/2021/11/yakisoba_38.jpg

 

 

ブラジル人も焼きそばが大好き。というわけで、中華レストラン、日本食レストランでの大人気メニューであるだけでなく、家庭でも作ろうよ、という事で麺やソースがスーパーなどで売られているのでした。

さて、麺です

 

 

ううむ、自信作の焼きそばではあるのですが。。。。

-Largo、という記載あり。幅広の麺、という意味ですが、そんな焼きそばあったっけ?

リングイーネ(Linguine)のノリらしい (Pixabay 無料画像)

 

 

-あと、光→Light→ライトな→Karui(軽い)というなかなかおつなキャッチコピーがあるのですが、こちらの説明は別記事「謎のパスタ、その名は「手巻き」」に書いたので、読んでね!

ちなみに、麺の調理法ですが、蒸すのではなく、ゆで麺です。

はやくも怪しいブラジリアン焼きそば。めげずにソースで行ってみます。

ブラジリアン焼きそばソース

 

 

写真だとわからんかもしれんが、日本の焼きそばソースと、違うとは言わないけれど、同じとも言えないのですよねー

と、いうのも、ブラジルにおける焼きそばのスタンダードが「あんかけ焼きそば」であるという恐るべき事実があり。

本家日本のあんかけ焼きそば。

出典はhttps://nagatomo.rumieru.jp/menu-list/%E4%BA%94%E7%9B%AE%E3%81%82%E3%82%93%E3%81%8B%E3%81%91%E7%84%BC%E3%81%8D%E3%81%9D%E3%81%B0/

 

 

というわけで、たしかに焼きそばソースではあるのだが、ソース焼きそばのソースではなく、あんかけの「あん」をイメージした独自開発のソースだったのでした。

というわけで、さっそく調理してみます。

なんて実は調理なんておおがかりなものではなく、沸騰したお湯に上記のKarui麺を入れて、6分くらいかな?アルデンテになったら、水を切ってお皿に盛ります。

 

 

その上に、上記のYakissobaソースをかければ、あんかけちっく素焼きそばの出来上がり。

まだちょっと硬かったかな?

 

 

というわけで、焼きそばなのにいちども焼かないという、ふしぎな焼きそばなのでした。

なかなかおいしいですよー、中華屋さんの焼きそばとは、はっきり言ってかなりちがうけれど。。。。

 

 

◎「おさび醤油」で食べるトロピカルフルーツ

以前の記事で、ブラジリアンわさびすなわち「おさび」について記載しました。

 

 

今回は、この「おさび」と醤油でトロピカルフルーツの刺身をいってみます。

なお、トロピカルフルーツいろいろについては、別記事で書きましたので、そちらも見てね!刺身にできるトロピカルフルーツはココヤシとアボガドですが、今回はアボガドを代表選手に選んで進めます。

といって、何の変哲もなく、アボガドの実を切り刻んで、そのまま食べます。

ワサビ作りすぎ。泣きました

 

 

アボガドは水分が多いのと、独特の臭みがあるので、多めのワサビで、ちょうどよく中和してあっさり風味になりました。写真のは作りすぎたけど。。。

食通の人で、トロみたいだ!という人もいるようですが、たしかに言われてみればそんなかなーという感じでした。まあ、森のバターというくらい脂肪分がありますからねーでも不飽和脂肪酸といって良質のものであり、ダイエットでも大活躍しているらしい。

そんな日本食ないぞ!アボガドなんて日本にないじゃないか!という人に:沖縄ではちゃんとココヤシやアボガドがありますよー

◎Sushiソースで江戸前だ!

今度は正統の江戸前寿司でいっています。なあんてスーパーの日本食売り場で買ってきた、まあコンビニのお寿司みたいなものですけどねー。アニサキスは大丈夫だろうか?ガクブル!

で、Sushiソースです

オーガニック食品などを揃え、客層も富裕層ちっくな人が多い、意識高い系のスーパーで売っています。

 

 

またしてもKaruiブランドでした。

このソースのウリは、すでにワサビがブレンドされた、ワサビ醤油に匹敵するソースだぞ!ということらしい。

確かに、前回ワサビつくりすぎてひどい目にあったので、自動的にブレンドされていればいちばんいいですねー、ということで、さっそく試してみました。

 

 

のり巻きに囲まれた四角い区画の中に、かなりなみなみと注ぎ込んでいますが、写真では見えにくいですねー

結論:フツーの醤油と全く変わらず。ぜんぜん辛くなかった。。。。

◎南国の醤油

ブラジルは、アメリカと並んで世界の1,2位を争う大豆生産国であり。みそ、とうふなど、フツーにスーパーで売られており、ブラジル人にも浸透している。

なのに、なぜかココナツ製の醤油を発見?

 

 

それこそ戦時中のラバウルかなんかで、補給が途絶えた!しかたなく。。。。。ならわかるのですが、いくらでも安い醤油を売っているスーパーの、その隣に、倍の値段で。。。。というふしぎな醤油です。

たしかに、石鹸でも、その辺で売っているフツーの石鹸と、ホネケーキとか言って恐ろしい高値で売っているのもあり。いわゆる「ホネケーキ醤油」とでもいうべきかもしれん。

資生堂ホネケーキ

https://www.shiseido.co.jp/sw/c/products/SWFG070410.seam?shohin_pl_c_cd=090201&online_shohin_ctlg_kbn=1

 

 

醤油ばなれしたまろやかさや香りで、フランス料理にどうぞ、なあんて格調高い醤油なのかも?

というわけで、その「ホネケーキ醤油」で、醤油ラーメンを作ってみました(麺はインスタント、スープはココヤシ醤油と味の素を混ぜただけのテキトーなやつです)。

 

 

結論:醤油ちっくなエグみが強烈な、カドの立ちまくりなラーメンになりました。。。。

メーカーさんごめんなさい、こればっかりは、エグみばかりでなく、むりやり合成甘味料を入れたみたいな変に甘い味になってしまい、さすがに醤油とは言えないと判断しました。「ココヤシ醤油(ココナッツアミノ)」という、新しい調味料として理解させていただきます。。。。

 

 

◎番外編その1

ブラジリア有数の日本食品店で、日本的なおにぎりを見かけるようになりました。

 

 

でも、なぜか説明文は中国語だった?まさか?中国から輸入しているのか?

 

 

◎番外編その2

同じ日本食品店で、「Ossonai」という謎の食品を発見

 

 

よく見たら、鏡餅でした。Ossonai→お供え、という意味だろう。ほんとは、Ossonae、としてほしかった。。。。

 

 

◎番外編その3

日本そのものの味覚も売っていたぞー

みょうが

 

 

どうですみなさん!サバンナのど真ん中で、こんな見事なみょうがなんてなかなか見られないですよね。冥加の至り。なんちってはいすみません。

ブラジルに移住してきた一世のおじいさん、そしてその子、その孫が「強く雄々しい 血を継いで」日本の食文化の灯を消すな、とがんばっています。

ブラジル人から見たら、なにそれ?なんのことかもわらないような、みょうが。でも、知っている人から見れば、とても大切なふるさとの味覚が、こうした日本食品店で生き続けています。

写真のみょうがも、栽培はサンパウロかな?文化としては「八重の潮路を越えて」こうしてブラジル高原のど真ん中に息づいているのですよね。。。。

この日本食品店は、他の類似店が店をたたんでいく中、逆に拡張してがんばっています。ブラジリア南部地区の。。。なんて書くとわかっちゃうかもしれん?ぜひ、今後とも、日本の味覚のリファレンスセンターとして発展していってほしいと思っています。

 

 

]◎番外編その4

みょうがを知らないブラジル人がどんなものを食べているかというと。。。。

子豚。丸焼きが有名

 

 

スーパーの肉売り場で発見。さすがにふだんはここまでいかないけれど、クリスマスから新年へかけてのパーティーとかで需要があるらしい。

◎最後の番外編

 

 

上記の焼きそば麺で、なにげにLinguine al Olioみたいにして、粉チーズで食べたら、はっきり言って焼きそばとして食べるよりおいしかったです。焼きそばとしてもそれなりにおいしいですけど。

食の民族融合ですね。ブラジルに住んでいてよかったと思っています。

「茗荷より かしこさうなり 茗荷の子」

ではでは。。。

 

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日本刀の強さの秘密

折れず曲がらずよく切れる、世界でも異彩を放つ日本刀。

新選組とかが使っていた日本刀はどんなふうに製造されていたのでしょうか。

①原料は砂鉄。「たたら」という炉で溶かし、燃焼させるのですが、この火加減と燃焼時間を調節して日本刀に最適な「玉鋼」を作った。

日本刀一振りを作るのに必要な玉鋼が10キロくらいだそうです。完成した日本刀は拵えを入れても平均で1キロですから、鍛錬とかで9キロが消えてしまうという事ですね。。。

②日本刀は「鍛造」つまり叩いて作ります(型に流し込むのが「鋳造」で、青龍刀など中国の刀は鋳造が多かったらしい)。

叩くことで「鉄滓(非鉄不純物)・空孔の除去と炭素量の調整(出展:http://ohmura-study.net/004.html)」を行う。

この段階で2種類の鋼を作り。一つは柔らかいが弾力のある「芯鉄」となり、一つは「皮鉄」すなわち芯鉄をぐるっと取り巻いて、鋭利な切れ味を出すために必要な硬さを確保します。

③造りこみといって、芯鉄と皮鉄を組み合わせ、一体化するまで加熱したり鍛錬を繰り返す。

新刀以降の刀の断面図

出展:https://tetsunomichi.gr.jp/katana/

 

 

④素述べと火造り:一体化させた皮鉄と心鉄を打ち延ばし、さらに過熱鍛錬して日本刀の形に整形。

⑤土置き:刀身に焼刃土(やきばつち・砥石や炭の粉に水を練り合わせて粘土みたいにしたもの)を塗ります。固くしたい刃の部分には薄く、それ以外は厚く塗る。薄い部分と厚い部分の境界線が後に刃紋となります。

出展:http://ja.shoku-nin.org/12_akihira/4/

 

 

⑥焼き入れ・焼き戻し:刀身全体に均一に加熱し、800℃くらいに達したら、一気に水槽みたいなのに突っ込んで冷やす。

出展:https://amped-up.net/wp-content/uploads/2018/05/46-2.jpg

 

 

⑦その後、研いだり、銘を入れたりして、完成。

全工程を集約した画像を発見しました。

出展:「アボカド日記:かたなの博物館に行ってきました 大阪・平野区」

https://avocado-diary.xyz/wp-content/uploads/2016/06/IMG_2206.jpg

 

 

一方、西洋の剣はどうかというと、液化するまで熱した鋼を、型に流し込んで作る鋳造や、鋼を加熱して叩きのばす鍛造、両者統合したものなどいろいろ製法があったらしいが、鍛造といっても単に剣の形に整形して伸ばしていただけらしい。

一行で終わっちゃうのでした。ははは

愛好家が鋳造型刀剣の制作実験をしている動画。

http://www.youtube.com/watch?v=eEWIuyeNp2k

 

 

なんとなく、日本酒とワインに似ています。

日本酒の場合、よりによって米という、およそアルコール飲料にするには一番不適な(発酵のための糖分が足りないという意味)素材を選んでしまったため、麹ででんぷんから多糖類を生成し、そこから今度はもろみにしてブドウ糖を。。。。と、日本刀と同じように、名人芸の連続となる多数の工程を得て、なんとかお酒になるのに比べて、ワインのほうは、極論ですが、ぶどうを踏みつぶしてマストという果汁を作り、適切に保管すれば、「ブドウの果皮、葉、梗、あるいはワイナリー内の建屋や製造設備等、此処彼処に存在する野生酵母がマスト中で成長し、自然発酵と呼ばれるアルコール発酵を起こす。(https://jwine.net/glossary/detail.php?id=29)」すなわち、自動的にに発酵してお酒になっちゃうのでした。

*もちろん、ワインも野生酵母のほか培養酵母など厳密に管理されていて、日本酒に劣らぬ名人芸により製造されていると理解します。

きょうびでは、麹菌のかわりにワイン酵母を使った日本酒もあるらしい

出展:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/66489

 

 

つまり、幕末の切りあいに使われていた新刀の複雑怪奇な製造法は、良くも悪くも、玉鋼という原料によって左右されていたという事なのかも?

言い方は悪いかもしれないけれど、玉鋼は、ぶっちゃけ刀を作るにはあまり適さない素材だった、という事なのではないでしょうか(疑問形にしておきます。ははは)。

玉鋼は、その名の通り日本の魂みたいな鋼であり、言い換えれば純粋すぎる素材だった。玉鋼にも「鶴」、「松」、「竹」、「梅」など等級があるそうで、不純物がないほど上とされています。

そんな純粋な素材を生かし切るために生まれたのが、上記の製造法だった。

しかし、そういった新刀より、さらに「折れず、曲がらず、よく切れる」日本刀があるのです。

それが「古刀」

新刀との恐ろしい違いは、古刀は「芯鉄、皮鉄の接合」という凝った構造ではなく、硬質、軟質の材料を練り合わせた鋼により「一枚構造(丸鍛え)」で作っていること。

この製造法の違いによって、日本刀の世界では、古刀がおおむね戦国末期までに作られた刀、新刀がそれ以後に作られたものとして別々に分類されているのです(大雑把な分類です。本当は末古刀とか、新々刀とかいろいろある)。

というわけで、古刀すなわち軟固練り合わせ鋼で作った一枚構造の刀の断面はこんな感じ

出展:「古代鉄と国内鍛冶刀剣」http://ohmura-study.net/404.html

 

 

刀身が、全然均一でなく、なんか不純物だらけじゃん、みたいになっています。

実は、玉鋼に比べると

「銅(Cu):耐蝕性(耐錆)向上。錆の進行を抑える。但し、量が多いと割れ易くなる

チタン(Ti):焼き入れを阻害する元素。但し、鋼に添加されると耐蝕性、強靱性を増す

(以上http://ohmura-study.netより)」

みたいな不純物(でも実は刀を強くする素材)がいろいろ入っていました。

チタンについては、強さとかのほかに、「古刀が青く見えるのはチタンが含まれているため」という人もおり。

ここで要注意なのは、東京工大製鉄史研究会などで「銅を0.1%以上含む鉄は日本では産出されない」として、蕨手刀など、黎明期の日本刀はじめ、素材は大陸から輸入していたのでは?という見解があり(出展:http://ohmura-study.net/007.html)。

実際、日明勘合貿易では、日本は鉄を輸入して刀を輸出していました。当時の世界最先進国から原料を輸入して、加工品を輸出していたのですね。すごいぞ日本!

一方、裏歴史として、倭寇が中国を荒らしまわったときに奪ったものの中に鉄や鉄製品があったそうで、お隣さんからタダで頂戴した原料で刀を作って、お隣さんに売りさばき利益をふんだくっていたという情報もあり。悪魔か日本?

でも、倭寇が中国人から略奪した鍋とか釜はとかは、大体が戦国大名の鉄砲とかに化けたというお話もあり。あーよかった、刀じゃないよね。あれ?

脱線したので戻ります。

倭寇に怒り狂った明(清)が「海禁政策」を打ちだすまでは、公的ルートや密売で「志那鉄」がじゃんじゃん日本に入ってきた。

そして、その舶来の鉄は、実は和製の玉鋼より、ずっと刀剣用として優秀な素材だったーと、海禁政策によって鉄などが輸入できなくなり、国産の鉄を使うしかなくなった時になって、初めて気づいた。

どうやら、舶来鉄と和鉄では、米とブドウくらいの差があったらしい。

というわけで、死に物狂いになって、古刀に文字通り太刀打ちできる新しい刀すなわち新刀をつくる努力の結果、上記で述べた、精密すぎる工程で、ち密すぎる構成の刀が生まれたーというのが真相ではないでしょうか。

この記事を書いていて、「ゼロ戦とグラマン」の話を思い出してしまいました。

こちらはエンジン出力の差で、ゼロ戦の「栄」発動機が、がんばって1000馬力ちょっとだったのに、グラマンF6Fの「ダブルワスプ」エンジンがゆうゆう2000馬力と、まさに米とブドウもびっくりの格差があり。

でも性能的にあまり差が出なかったのは、零戦が防弾装置をかなぐり捨て、機体強度をかなぐり捨て、操縦系統の鋼性低下などの禁じ手を堂々とやり、ようするに死に物狂いになって空中性能(飛行性能)を向上させたのが効果を奏したという事だと思います。

零戦とグラマン(出展:https://ameblo.jp/headhunterslovebass/entry-12379202409.html

 

 

結局、日本の刀は日本の玉鋼でなければだめだ、皮心鉄構造じゃない丸鍛えは刀じゃない、なんてこだわりは全く必要ないと思います。そういう純血主義が国家間の軋轢や、同じ国の中でも階級差別(と言ってぴんと来なければ経済格差)を生んで、人々がいがみ合うような世の中を促進してしまっているのではないでしょうか。

武士の魂を象徴する日本刀であればこそ、ミナスジェライス産のチタン合金とステンレスを合わせて、シベリアの極地にあっても破断せず、インドの塩田にあっても錆びない、古刀の上位転換みたいな丸鍛えの美術刀剣が、風の時代の象徴として、チタン地肌の青味の冴えで人々を魅了する、そんな世界がすぐそこに来ていると考えています。

 

ではでは。

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ウクライナのにがよもぎ:核戦争後の世界

にがよもぎ、というのは、植物の一種で、アブサントという要注意なお酒の原料になったりするやばい草です。

ロートレックも身も滅ぼした悪魔の酒、アブサント

 

 

お酒で幻覚症状が出るくらいならまだしも、問題は、世界を滅亡させるかもしれない恐ろしい危険を持っているところにあります。

その危険が、聖書の「ヨハネの黙示録」というところに書かれているのです。

黙示録は、22章にわたり、世界の終わりについて膨大な記載で綴られた恐ろしい預言書で、なんとウクライナのことも書かれているのが、いわゆる非公認の事実として知られるようになりました。

その中でも特筆すべきに、7人の天使が、ラッパを吹き鳴らして迫りくる惨劇を予告するというくだりがあり。Wikipediaから今回関連する6つのラッパを引用します。(7つ目は「その後、世界は神の国になりました」なんて森元首相の受け売りみたいなフレーズなので省略)。

第一のラッパ:地上の三分の一、木々の三分の一、すべての青草が焼ける (8:6-7)

第二のラッパ:海の三分の一が血になり、海の生物の三分の一が死ぬ (8:8-9)

第三のラッパ:にがよもぎという星が落ちて、川の三分の一が苦くなり、人が死ぬ (8:10-11)

第四のラッパ:太陽、月、星の三分の一が暗くなる(8:12-13)

第五のラッパ:いなごが額に神の刻印がない人を5ヶ月苦しめる(9:1-12)

第六のラッパ:四人の天使が人間の三分の一を殺した。

黙示録、7人の天使

 

 

現代語訳してみます。

第1のラッパ:全面核戦争が起こり、核爆発と、火災旋風と言われる猛烈な火災によって地球上の3分の1が焼ける

第2のラッパ:爆心地から衝撃波が広がり、建物は浜辺に作った「砂のお城」のように吹き飛び。人々や生き物は「血まみれ・阿鼻叫喚」の事態に。ここでいう「海」は「海の惑星地球」そのもののことという見方もあれば、第4のラッパでの「核の冬」に基づく気候大変動によって海洋生態系も壊滅することを予告している、という解釈もあります。

第3のラッパ:ここでにがよもぎが登場。「川が苦く」つまり汚染が広がり、人が死にます。要するに、にがよもぎとは放射能のことだった。

第4のラッパ:核爆発により地上から吹き上げられた粉塵(ブラックカーボン)が空を覆って、日光が遮られ「核の冬」に突入。煤煙は成層圏に5年ほどとどまり、地球の平均気温は5℃低下。農業生産、水産業共に壊滅。

第5のラッパ:どうやらCOVIDが世界的にぶり返し猛威を振るうらしい。「神の刻印を受けていなかった」つまりワクチン接種していなかった人たちがもがき苦しむ。ちなみに、聖書の5か月というのは神の時間であって、人の時間軸だったら5年かもしれん。いなごを放射能とする見方もある。

第6のラッパ:要するに人類の3分の1が死んじまいました。調査研究によっては、生き残るのが3分の1だぞーと言っているのもあるらしい。3分の1しか生き残れない、というのは「日月神事」も言っており、オカルトと科学が不気味な合致を見せています。

爆心地である「火球」(Fireball)の範囲が白、「放射線」(Radiation)の範囲が緑、「衝撃波」(Shock Wave)の範囲が黄色、「熱線」(Heat)が赤。

https://gigazine.net/news/20180330-outrider-interactive-nuke-map/

 

 

と、ここまで読んだ皆さん。

ぎゃあああー!死にたくない死にたくない―!と狂乱状態に陥っていないでしょうか。

実は、ぜんぜんだいじょうぶですよー上記は単に「核爆発が起きたらどうなる」という段階をむりやり黙示録に当てはめただけの妄想ですから。ははは

ただ、この種の妄想はぼくだけではなくて、いろんな人が「研究」して楽しんでいるらしい。

逆に、なぜ妄想だといえるのか?

それは、黙示録という事態が、実は昔から何度も起きており、今後も起きていくであろうからです。

なんだそりゃ?

例えば、地域的に限定された災害でも、巻き込まれて死んじまう人は死んじまうし、巻き込まれない人は生きながらえたうえ、ギネス級の長寿で「ぴんぴんころり」となる幸せな人も世界中でいっぱいいるのです。

少なくとも、日本では2回の「黙示録」が起きました。

1945年の広島と長崎です。「天使のラッパ」が原爆投下の日から鳴り響いた。

でも、世界滅亡してないんじゃね?いやいや、そんなことは、2022年の平和な日本で、つまらなさそうにこのブログを読んでいるあなただから言えることであって、広島の原爆で焼け死んだり、放射能などでもがき苦しんで死んでいった人たちにとって、死んだその日が黙示録、「最後の日」だったわけで。

かく言うぼくも、いかにも他人事みたいにへらへらとブログを書いていますが、明日おたふく風邪でもひいて、あれよあれよというまに死んじゃったら、それはぼくにとっては世界の終わりであるし、そのぼくが埋められた無縁墓地の1キロ先にあるアパートでラーメンを食べているお兄ちゃんにとっては、世界は全然終わっておらず。黙示録、なにそれおいしいの?という、どちらも正真正銘の真実だったりするのです。

 

 

どこまで「黙示録」は他人事なのか。

人それぞれだと思います。

心配性な人は、こんなてきとーなブログを読んだだけで、もうだめだー!となってしまうし、神経の図太い奴は、ぎゃはははは猫機長がまたくだらないギャグを書きやがったな!絶対いいね!はしてやらん!とほざくことでしょう。

よいこの皆さんはぜひ「いいね!」押してくださいね。

さて、「聖書」にちゃんとウクライナのことが触れられていると書きました。

東欧の人たちから見れば、あのことじゃん、と、たぶんピンとくると思います。

なんのこと?

ウクライナには、チョルノービリという原子力発電所があります。

この「チョルノービリ」を日本語にすると「にがよもぎ」になるそうです。

なんでわざわざこんな名前を付けたんだ?今になっては知る由もなく。

つまり、これは「神のおしらせ」と思っています。

神というのは、エホバかもしれないし、ゾロアスターかもしれない。あるいは、あなたを「〇に敷いている」あなたの奥さんかもしれません。要するに、あなたの理性、感情、意志、行動を決定づけており、これがないと、あなたはたちまち衰弱して死んじゃうぞ見たいなエネルギー。僕としては「中心太陽」が一番近いかなと思っています。

仏教では「牛」ということもあるらしい

 

 

にがよもぎのあるウクライナで起こった戦争。

日本も核武装しろ!とか、核戦争にならないようウクライナはとっとと降参してロシアに蹂躙されてしまえ!とか、そういう過激な行いには、建設的な未来はなく。本当に世界全体を巻き込んだ黙示録の世界になってしまうぞ!

どうすれば解決するのか?「お湯を沸かして3分です」なんてスピーディーで決定的な回答はありませんが、ものすごく遠回しに見えて、ロシアもウクライナも自由で繁栄した快適な国に発展するよう世界でいろいろ支援(制裁)することで、世界の人々が、戦争なんてしなくても、満ち足りてのほほんと生きていけるような、そんな世の中にする必要があるのですよ、と神様が教えてくれているのかもしれません。

ロシア兵から「命令でしかたがなかったんだ。ごめんね」のメッセージ。ほかにも、「すごい恵まれた生活だね、うらやましいよ」みたいなのもあったそうです。

https://i.imgur.com/KtseA6b.jpg

 

 

これらのメッセージは、実は皮肉だ、ウクライナ人をあざけっているんだ、という人も多いですが、一定数のロシア兵が真情の吐露として書いていると信じます。

世界が自由になるためには、まずは自分自身が自由な生活ができるようになる必要があります。日本のような滅私奉公の国では、日々生き残るだけで大変ですが、だからこそ、もっとのほほんと暮らせる国にならないかなーと考える機会が神様から与えられたのかもしれません。自分自身の生活をよくするために、ぜひ「アーリーリタイア・軽飛行機で空を飛ぶ」の「経済編」と「スピリチュアル編」をじっくり読んでください。息抜きに「軽飛行機編」もどうぞ。

恐怖と抑圧の「土の時代」の最後の大嵐がこの戦争であり、こんなことやってる場合じゃないぞ!という気付きを得た人類が、理解と繁栄の「風の時代」へ、ついに第一歩をしるすきっかけになったのではないかと、願っています。

チェルノブィリヌィク (Artemisia vulgaris)

聖書の「ニガヨモギ(Wormwood)」には、「ニガヨモギ (Artemisia absinthium)、オウシュウヨモギ (Artemisia vulgaris) などが該当する」とのことです(Wikipediaより)。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:ArtemisiaVulgaris.jpg

ではでは。。。

 

*このブログは、ワールドプレスHP「アーリーリタイア・軽飛行機で空を飛ぶ」のAmebloスピンオフです。以下、主要な項目のリンクに飛びます

◎精神世界:自己客観視の獲得からさらなる進化へ

◎経済的自由:まずは先立つものを。。。資産1億の達成

◎飛行機生活:小さな自家用機でいろいろ飛んでいます

 

新説:零戦の機首はなぜ黒塗りなのか?

世界を代表する戦闘機いろいろ

P51ムスタング Pixabay無料画像

 

 

スピットファイア Pixabay無料画像

 

 

P40ホーク Pixabay無料画像

 

 

P47 Pixabay無料画像

 

 

F4F  Public Domain

 

 

メッサーシュミットBf109

https://stormbirds.files.wordpress.com/2020/11/bf109g-6late-b25-gunpods.jpg?w=1000

 

 

Mc200 Saetta  Public Domain (カウル先端は、むき出しの銅パイプを仕組んで滑油冷却器としているため、無塗装)

 

 

こんな感じで、無塗装の銀色もありますが、大体は機首含め機体全体が迷彩塗装になっています。派手な白帯とかがあるのは、味方識別のためのマークです。

ところが、なぜかゼロ戦だけは、機首がぐるりと黒く塗られており。

https://girlschannel.net/topics/2131246/https://girlschannel.net/topics/2131246/https://girlschannel.net/topics/2131246/

ガールズチャンネル?まあいいや

 

 

この、黒い機首のなぞが、長年にわたり飛行機マニアの間で大論争を巻き起こしてきました。

大体、以下の主張に分かれています

①黒い色は熱を吸収するので、エンジン過熱を防ぐことができる。

②黒い色は光を吸収するので、光の乱反射によるパイロットの視界不良を防ぐことができる

③敵味方識別のために、黒く塗った

④汚れ対策。日本のエンジンはオイル漏れがひどく。カウルを黒く塗っちゃえば目だたないから、という事らしい。

その他、そのほうがかっこいいからとかいう意見も複数あったりしますが、操縦や整備など、もっと切迫したニーズに対応するものではないので、ここではカウントしません。

さて、それぞれの意見を考察すると、それぞれに一長一短があり。

①の場合、零戦がカウリング全体を黒くした理由にはなるのですが、じゃあP51だのP47だのが、ぜんぜん黒くしていないのはなぜ?となります。

②の場合、これも、エンジン全体を黒くする必要なんてないじゃん、コクピット前方の機体上面だけで十分ですよね?というわけで、実際隼とか雷電とかは、機体上面だけが黒色塗装です。

隼の例。ほかにも飛燕だの紫電だの、だいたいみんなこんな感じです。https://www.finemolds.co.jp/FB/FB17-sokumen.jpg

 

 

③味方識別ですが、日本の場合、大体主翼の前縁をオレンジ色に塗ることで対処しており。黒い機首、というのはいまいち説得力がなく。

④これも、零戦だけじゃなくて、他の飛行機でも機首全体を黒くしないと、汚れが目立っちゃうじゃん?隼とかはそんなにオイル漏れがなかったの?ということで、やっぱり説得力が。。。。

というわけで、尽きざる議論の泉となっています。

そこで、この投稿で、パイロット目線から、真の理由はこれだ!という新説をぶち上げるのでした。

「真相はこうだ」

実は簡単で

「光の乱反射によるパイロットの視界不良を防ぐ」すなわち上記の②そのまんまです。

どへー新説でもなんでもないじゃん、でもなんで?

これは、零戦の生い立ちというか、活躍した時代によるものが理由の大きなウエイトを占めているとの理解です。

零戦のビフォーアフターじゃなかった、一世代前の戦闘機、そして一世代後の戦闘機と見比べてみましょう

まずは零戦の先代となる96式艦上戦闘機です。

http://www.nags-gallery.com/gallery/A5M4.htm

 

 

機首の形に注目。カウリングが、シリンダを覆うあたりで最も膨らんでおり、そこから胴体に向かってぎゅっと絞り込まれています。

こういうカウリングを、タウネンドリングというのです。

タウネンドリングの発端は、シリンダむき出しにするよりも、整流覆いを付けたほうが空気抵抗も減り、冷却にも有利だね!と気づいたところから始まり。

当初のタウネンドリングは、たんに一枚の板を輪っかにして、エンジンをぐるっと巻いただけの、なんとなくダクトファンみたいなものでしたが、次第に膨らみ・丸みをおびたものとなり。

初期のタウネンドリング(ダウンエンドリング)

Westland Wallace

https://i.pinimg.com/originals/32/a2/b0/32a2b07da03e2fbd0ffc4a4e67ac4361.jpg

 

 

 

https://www.webmodelers.com/202007katoucolumn.html

こげ茶色のタウネンドリングもあったらしい。

 

 

Westland機が一枚板をのり巻きみたいにぐるっとエンジンに一周させただけなのに対し、91戦はタウネンドリング自体を前方からの気流に対して流線形に整形しています。

この整形の過程で、96式艦上戦闘機のように、胴体側はぎゅっと絞ったタウネンドリング、というよりエンジンカウルのはしり、という形状がうまれ。

ところが、この形状では、操縦席に向けての光の乱反射も相当なものになり。

赤色の矢印のように、機首上面だけでなく、水平近くまでの下からであっても乱反射してしまう、というか、むしろ操縦席に乱反射しようとする一種の鏡みたいになってしまい。(画像はこちらを加工させていただきました。http://kurage55.blog60.fc2.com/blog-entry-536.html?sp )

 

 

結局「リングを全部黒く塗るしかなくなった」のだと理解します。

ちなみに、P26とかソードフィッシュとか、タウネンドリングが操縦席より遠く離れている、あるいは操縦席がぐんと上にせりあがって設置されているような場合は、防眩塗装なし或いは上面だけでもOkだったらしい。

ソードフィッシュ

https://img.amiami.jp/images/product/main/163/TOY-SCL2-44324.jpg

 

 

P26 ピーシューター

http://www.fiddlersgreen.net/aircraft/Boeing-P26/IMAGES/Boeing-P-26-Peashooter-Title.jpg

 

 

日本の飛行機は、非力なエンジンをカバーするために極力機体の太さを絞り(操縦席を高くする余裕がない)、また格闘性能のために視界を重視してコクピットをなるべく前に出そうとする傾向があり、防眩塗装が重要になったと思います。

さて零戦になると、タウネンドリングから明らかにカウリングになり、カウリングの絞り込みもなくなった、つまり最も太いところから水平で胴体につながるようになったので、乱反射も減ったけれど、これまでの慣習もあり全部黒く塗りました、というのが真相と理解します。

 

 

ガールズチャンネルの画像から抜粋。上が初期型で、カウルは水平絞り込みなしに抑えられており。下は改良型で、むしろ先細りの紡錘型になっています。

同時期に開発された隼は、先代の97戦ですでに胴と一体化したカウルだったこともあり、カウル全体を黒くしなくてもよくね?と気づいて、上面だけにしました、という事だと思います。

そして、次世代機の雷電はこんな感じ。

https://www.sankei.com/resizer/CIO0sGSF7SHHGD96NrG0c3bRiiI=/730x0/smart/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/RCSGBHO7PFNIJDYCP4427GIJBU.jpg

 

 

雷電は、機体全体が紡錘形で、操縦席から機首に向けてぐっと細くなっていくので、防眩塗装も上面だけでよくなった。

というわけで、カウリング形状変動の過渡期にあった零戦は、旧世代の名残でカウリング全体を黒くしました、という事だとおもいます。

ちなみに、零戦と同世代の99艦爆や97艦攻も、カウリング全体が黒くなっています。パイロット目線から見れば、これらの機体みたいに、カウリングだけでなく操縦席までの機体が大きく黒塗りになっているのが一番親切かなーと思います。

97艦攻の例

http://c2ssdt.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2017/05/11/862_1.jpg

 

 

ただ、黒色塗装は確かに熱を吸収するので、甲板だの飛行場だのに機体を係留・駐機していると、太陽熱で「目玉焼きができちゃう」くらい熱くなってしまったのではないかな?機体が痛むような気がします。

あと、上記で「こげ茶のカウリング」が出てきましたが、どうも零戦、90艦戦、96艦戦や96陸攻あたりは、鮮やかな紺のカウリングがあった気がします(学研の図鑑「飛行機・ロケット」で見た記憶あり)。ところが、ぐぐっても黒いのや、鼠色?みたいなのばっかりなのですよねーでも確かに存在していたと思います、いつかまた見てみたいな。

Youtube では発見。https://www.youtube.com/watch?v=nIRYc-p1J2A

 

 

なお、もっとおたくちっくな議論はこちら(外部リンク)。→ https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=22269&id=39709305

「塗粧」とか「通達」とか、中島製はこうだけど三菱製はああだとか、マニアックすぎて頭がこんがらかりました。

最後に、ぼくが乗っている白い軽飛行機は、機首上面も白ですが、特にまぶしいとかはないですよーという事で追記。

とある大農場の滑走路に着陸

着陸動画はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=_v6jWNWwFHI

 

 

こんな飛行機に乗っています

 

 

というわけで、今回は思い切り飛行機おたくの投稿でした。ではでは

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ちょっと気の早い話や、いまさらか?半年前のお話などなど

①ロシアの戦後処理

ちょっと気が早いけれど。。。ウクライナ戦争が終わったら、世界がロシアに対して要求すべきことを、書いてみました。

*ウクライナ人のお友達がいたら、お見せしたら喜ぶかも。

1-非武装地帯の設置

もちろんウクライナはドンバス地域やクリミアなどすべて回復。

そのうえで、ロシア領内に100Kmの非武装地帯を設置して国連平和維持軍が管理。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Ukraine_Map_CIA_20201118.jpg

から加工しました

 

 

2—首都の割譲と分割。国旗と憲法の制定。

モスクワは、ロシアからウクライナに割譲したうえで、ウクライナと、ウクライナ難民をもっとも受け入れた上位4か国で共同管理する。ロシアはどこかほかの場所に首都を作る。

http://www1.plala.or.jp/stein/GSK_honbun/Berlin/から加工しました

モスクワ分割統治イメージ図

 

 

そして、ロシアの旗はこんな感じに変更

出展:https://en.wikipedia.org/wiki/Occupation_of_Japan

軍隊の保有を認めない第9条を盛り込んだ憲法に変更。非核三原則もいれましょう。

 

 

3-戦争犯罪の処罰

ニュルンベルグにオリガルヒやロシア軍、政界、財界の首脳を連行し、「共産主義に敵対する敵性身分である」との判決の上で、毒ガス室に送り込む。とやると、本当にナチやソ連になってしまうので、ブラジルのカランジルー刑務所に送り込んで、刑務所を仕切っている「赤いコマンド」(ブラジル反社組織の名前です)にかわいがってもらう。

「赤いコマンド」が占拠する不法住宅地。刑務所より、こちらに送り込んで「ラランジャ」の修行をさせたほうがいいかもしれん。

出展:https://veja.abril.com.br/brasil/comando-vermelho-reata-com-pcc-para-reaver-favelas/

 

 

プーチンはこんな生ぬるい刑罰ではなく、日本のコンビニにおくりこみ、店長として働いてもらう。

 

4-戦後賠償

人命は賠償のしようがないが、物損はきっちり再建、賠償してもらう。どうせロシアは経済破綻して払うお金もないので、主要なエネルギーの産出地帯は、ウクライナをリーダーとする国連多国籍維持管理機構が占拠して、賠償金額に達するまで無料で債権国となる西側諸国に供給する。

ロシアの資源。http://yuken-jp.com/report/2020/08/11/127/

 

 

5-ロシア国民の扱い

プーチンにダマされ戦争に協力した面々はもとより、シカトした一般市民も同罪なので、まずはウクライナへの賠償のために働いてもらいましょう。「一億総懺悔」

一方、プーチンに迫害されて国外に逃れていた人たちやラーゲリにぶち込まれていた人たちを主体に新政府を樹立。

有無を言わさず戦争に放り込まれながら、勇気ある謀反や脱走をした兵士たち、そしてその家族には、積極的に経済援助をして、「自由で繁栄したロシア」を確立するうえでの中心的な役割を担ってもらえるよう留学なども含め支援する。

下の写真のような若者が、のびのびと自由に学び、そして働く国になれたらいいですね。

https://sirabee.com/2022/03/05/20162811195/

写真の若者(ロシア兵)は、軍から使い物にならない古い地図を渡されて、迷子になってしまったところ、ウクライナの人たちに保護され。温かいお茶と食べ物をもらい、お母さんに「生きてるよ」と携帯で連絡しているところだそうです。若者が涙ながらにお母さんとコンタクトをするのを見て、ウクライナの人たちもやはり涙してしまったらしい。

 

 

②よい子のワインと悪い子のワイン

ワインの国フランスには、千差万別のワインがあるあらしく。小生は残念ながら野蛮国ブラジルに土着化した原始人なので、いいなーと想像するしかないのですが、いわばジゼレ・ブンチェンみたいな至高かつ人格のあるワインとか、あるいはヨハスカみたいに強烈なハリウッド的なのとか、あるいは意識高い系が喜ぶ?エロディ・ブシェーズみたいなのとか、よりどりみどりで、あこがれます。

左から

Gisele Bundechen  https://f5.folha.uol.com.br/celebridades/2021/05/gisele-bundchen-diz-que-se-sente-melhor-aos-40-que-aos-30.shtml

ヨハスカ https://moviewalker.jp/person/142158/

Elodie Bouchez https://www.liberation.fr/cinema/2016/07/04/elodie-bouchez-oubliez-moi_1463954/

 

 

ちなみに、ぼくが好きなのは、「仁と愛とに富む」日本女性のようなワインです。

どんな銘柄なの?

どんなのでもよいのです。たとえ「ヨハスカみたいなワイン」だったとしても、日本女性とのデートで飲むワインは、すべて「仁と愛とに富む」ワインになるのでした。

ブロ友の素敵女子のみなさんと、いつか空の散歩をして、そのあとワインを楽しむ、そんなデートができたらな、と思っています。

軽飛行機で空をお散歩

 

 

ところで、フランスには「ラングドック」という地方があり。ワインの革命を進めている恐ろしい地域だそうです。

ラングドック地方には「良い子」と「悪い子」のワインがあり。もともとは安ワインの大産地だったが高級志向で売れなくなり、伝統的なブドウの品種を格式作法?にのっとり、がんばって1980年代に「AOC(高級品質保証)」をもらったのが「良い子」、一方そんな権威なんて信じねーぜ!自分の思うように外来の品種を混ぜたり創作してやる、というのが「悪い子」で、実は「悪い子」のほうが品質は上だ、という人も多いらしい。

なんのはずみか?ブラジリアでもラングドックのコルビエールドーマインのワインを見つけることができ。(なんて、スーパーの輸入ワイン安売りコーナーでした)。

このワインは、まじめにがんばってAOC取得の、日本人みたいなワインですね。テイストは、上記の黒猫ワイン(Gato Negro、チリ)とあまり変わらず。値段も同じくらいでした。

 

 

http://www.tintosetantos.com/index.php/denominando/1105-corbieres

南仏ラングドック、コルビエール地方

 

 

悪い子のほうのワインは、ネットで探しても発見できず。まあ、知る人ぞ知る、AOCとか権威なんてく◎くらえ!といういかにもフランス人的なワインなので、やっぱりへそまがりに広告とかは出さないらしい。

ちなみに、フランスでは、最上級の血統書付きみたいなワインは、天文学的な金額で中国の成金に売りさばき。フランス人自身は、そのちょっと下ランクの、味じたいは実は最上級より上かも?というのを、格安な価格で買って飲んでいるらしい。

悪い子でも、箔なんかなくても、本当においしいものは認める、という、懐が深いフランスらしいお話でした。

なかなかかっこいい旅客機。いつか操縦してみたいな。。。

 

 

③飛行機格納庫に、小鳥が巣を作りました(2022年1月)

毎年つがいで飛んでくる黄色い小鳥がおり。今年も去年と同じ場所に巣をつくりました

この写真は去年のやつを借用しました。ははは

 

 

今年は、ぴーぴーぴーぴーと、ひなたちが輪をかけてうるさいぞ!とおもったら、とくに元気なやつがおり、巣というか鉄筋のすきまから顔を出してこちらをのぞいたりしていました。

めしよこせー!

 

 

でも、やっぱり1か月もしないうちに、巣立っていなくなっちゃいました。やっぱりさびしいな。。。

格納庫。赤丸のところが、小鳥たちお気に入りの巣作りスポット。

 

 

雨季の空。うっすらと虹が出ていました

 

 

④おまけ

Q&AサイトのQuoraで、なかなかおつな質問があったので、ぼくなりの回答をしてみました。

「Quora 世界最大級の知識共有プラットフォーム ビジネスと人生の課題をすべて解決する (アスキームック) Mook」

 

 

質問:どの国の外国人を恋人にしたいと思いますか ?

回答:日本育ちのウクライナ女性。もっとも、日本で育ち、日本女性とまがう仁と愛とに富む婦人なら、どの国の女性でもいいな、と、思います。

パラグアイ女性であれば、日本育ちでなくてもOkです。

日本女性であれば、日本育ちでも外国育ちでも、ウエルカムです。

ではでは。。。

 

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短編集:軽飛行機と紙飛行機、ラジオ修理ほか

◎軽飛行機と紙飛行機の類似点

小さな飛行機で飛んでいます。

 

 

飛行機つながりで、敬愛するブロ友の「さとさんちゃん」が、素敵な紙飛行機の記事をいっぱい書いており。ぼくも子供のころ紙飛行機を作って飛ばしていたことを思い出しました。

これがなかなか飛んでくれないんですよねーなんかすとんと落っこちちゃうとか。「水平尾翼にタブをつければいいよ」と教えられて、おおおほんとにぐんぐんまっすぐに飛んでいくようになった!なんてこともあったのでした。

組み立て式紙飛行機

 

 

折り紙飛行機にもタブをつけるひとがいるらしい

https://www.quora.com/How-do-you-make-your-paper-airplane-more-aerodynamic

 

 

ぼくの飛行機にもちゃんとタブが付いていたのでした。

まずは垂直尾翼から。

紙飛行機とおんなじで、手でひん曲げる固定タブです

 

 

最近、まっすぐ飛んでいても、左足をペダルから離すと、ふわ-と機首が右に回ってしまうので、なんか踏みっぱなしにしなければならなくなり。1時間も飛んでいると左足が疲れちゃうので、意を決してペンチでひん曲げました。

タブと方向舵を接続しているリベット(左写真の赤枠の部分)にストレスがかからないよう、木の板を噛ませて固定します。

 

 

曲げすぎると今度は機首が左に振られてしまうので、おっかなびっくり、ちょっとだけ。。。。

 

 

でも、あまり効果が出ていません。まあ、気休めにはなったかな、というかんじです。

水平尾翼はもっとシビアな調整が必要なので、電動式のタブがついています

赤丸の部分が電動タブ。左右の水平尾翼は連動しているので、タブは右翼だけです。

 

 

◎ラジオの液晶が漏れて周波数が見えなくなっちゃった!

優秀な日本製のICOM IC-A200ラジオで交信しています。

 

 

優秀ですが液晶パネルが弱いらしく。写真のように液晶漏れが進んでしまいました。

よわったなーそもそもこのラジオそのものが生産終了して十数年?というアンティークなので、取り換え用の液晶なんてないし、どうしよう?

折から年一度の機体点検(車検みたいなもの)の時期にさしかかっていたので、点検を頼んでいる整備工のお兄ちゃんに相談したところ、

▽液晶パネルのみでは交換はできない。ちょっとした取り付け時の圧力の差で液晶がすべて漏れ出してしまい、真っ黒になり見えなくなってしまう事多々あり。

▽一方で、操作パネルそのものを交換するというのならできる。問題は、この部分が使用可能な中古品の個体を探し出してきて、そこだけとっぱずすという、いわゆる「共食い整備」になるので、その個体を見つけるのがちょっと難しいかも。。。

赤い四角の部分が操作パネル。

画像出展は:http://www.aeroelectric.com/Installation_Data/Icom/A200/A200_SM.pdf

 

 

という事だったのですが、なんと1週間もたたずに「見つけたよ!」と連絡があったので、さっそく取り換えてもらいました。

ただ、中古品ゆえ、万一うまく作動しなかったら。。。という懸念もあり。その場合、今のにまた戻さなければらないのですが、そういうストレスがかかると、液晶はいよいよ見えなくなっちゃうかも、というリスクを負いながらの交換なので、ちょっと躊躇しましたが、現状でも第2周波数はほとんど見えないばかりか、第1周波数もやばくなってきたので、えいやーと取り換えることにしました。

修理前の状況。左が第1周波数(現在交信中の周波数)。右が第2周波数(スイッチで第1周波数に転換)。この写真では、第1は軽飛行機同士の自由通信周波数、第2が管制(ブラジリアアプローチ)との交信用周波数です。

 

 

ネットなどで似たような修理をした人の情報を見てみると、液晶がうまくいっても、周波数がずれちゃった?みたいなのもあったりして、果たしてうまくいくのか?

結論から行けば、うまくいきました

見た目は新品になりました

 

 

取り換えてから、まだ2回しか飛んでいませんが、今のところ管制との通信もできており、どうやらうまくいったか?配線とかが外れちゃわないことを祈っています。

計器盤の真ん中を陣取る通信機器群。上からGPS, トランスポンダーとラジオ。

 

 

さてお値段ですが、お兄ちゃんがサービスでタイヤ1本を取り換えてくれたりして、それも含めて420ドルでした。もしラジオ本体そのものを交換となったら、それだけでも600ドルかかるし、その本体がちゃんと作動しているか、それこそ周波数の調整なども必要になってしまう事を考えれば、安かったと思っています。

おにいちゃんが取り換えてくれたタイヤ(上)。こちらも中古品ですが、もとのタイヤ(下)に比べてトレッドがまだしっかりしています。

 

 

乾季の初めになり、雲が減って青い空が広がるようになりました。

今年は、ちょっと風が強めです。。。

 

ではでは。

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