*今回は、毎月1回の「ビットコイン特集」の記事です。これまでの記事と、今後の予定は次の通りです
◎デッドクロスと日本海(9月・今回の記事)
◎成功法則:逐次投入で勝つということ(10 月に掲載予定)
テクニカル分析では、株価変動をチャートで追跡して将来を予測します。近年AI技術で簡単に作成、修正できるようになってぐんと身近になりました。
いってみれば、西洋占星術のホロスコープが、昔は手動で作成しなければならなかったのに、きょうびはAIに生年月日や時間など最小限の数値を入力してやればあっというまに精緻なのがでてくるようになったのと同じ感じです。
テクニカル分析で使うチャートはこんな感じ。
出展はhttps://triaconta.com/news/bitcoin-ta-golden-cross-vs-death-cross/
日々の変動だと細かすぎて幻惑されちゃうので、トレンドを見極めるため、「平均線」という一定期間の終値の平均値を繋ぎ合わせたグラフが重要な指標となります。今回は100日平均線と200日平均線で行ってみます。
青い線が200日平均線。黄色が100日平均線。特に、過去一年の平均価格をトレースした200日平均線が、とても重要です。
デッドクロスは、「中期線が長期線を下から上に突き抜けた」その交差(クロス)のことを言います。
デッドクロス
これまで順調に上昇してきた株価が一転、どんどん下がってい行くぞ!という恐ろしいサインですが、実はこのデッドクロスこそが最安値をつかんで上昇トレンドに乗る重要な指標でもあるのです。
デッドクロスもいろいろで、名ばかりのフェイクなやつや、奈落の大暴落を示すもの、そして、今回の記事で取り上げる「大好況の予兆となるデッドクロス」などがあります。
なお「大好況の予兆」となるデッドクロスも、「その前には大暴落を逃れられない」という恐ろしい凶兆を秘めています。
言ってみれば、タロットカードの「死」あるいは「神の家」のテクニカル分析版ですね。。。
左が「死」右が「神の家」。
デッドクロスは、計算ソフトで容易に表示できますが、さてそのデッドクロスがどのタイプのものなのか?の判別は、投資家各自の判断に頼っているのが現状です。
この判断を的確にできるかどうかで、その後の投資の成績が大きく左右されてしまう。
というわけで、デッドクロスが出たら、とっとと手じまいして、しばらく相場から離れてよっと、という人も多いらしいが、そういうスタンスだと、損もしないが儲かりもしない、そんなだったら最初から定期預金とかのほうがよくね?という結果しか残せなくなり。
では、どうやって「大相場(大好況)のシグナルとなるデッドクロスの時に果敢に参加し、あえて損害を受けつつも、その後の大逆転につなげる」ような投資を実現したらいいのでしょうか。
そこでキーワードがあり。
「アルファ―運動」
日本海海戦で、日本艦隊が行った「敵前一斉回頭」のことを言います。
突然日露戦争になってしまいますが、なるべく簡単に解説するのでご了承をお願いします。
明治時代、日本は超大国ロシアによる侵略の脅威にさらされ。
当時極東では英国とロシアが2大勢力となって拮抗しており。といって、どちらも直接対決はしたくなかった。
おりこうさんな英国は、ロシアと隣り合わせで、否応なく脅威にさらされている日本と「日英同盟」を組んで、代理でロシアに対決させることに。
利用されていることは百も承知で、日本は開戦を決意。日露戦争が始まりました。
日本は何とか僅差で勝利を重ね。しかし、1年間の戦争で国力は枯渇して、これ以上は。。。という状況に。
一方、ロシアでも革命勢力が大暴れをはじめ、こちらも戦争どころではなくなってきた。
結果、とある決戦の勝敗によって、戦争の大勢が決するという状況になり。
その決戦の名が「日本海海戦」
対馬沖で日本とロシアの艦隊がぶつかった戦いです。
https://www.youtube.com/watch?v=dEi26b-iz_I
この艦隊決戦で、日本は形の上で勝ったとしても、ロシアの戦艦を一隻でも逃してしまえば、神出鬼没で出現する生き残りのロシア戦艦により、日本の輸送船は次々と撃沈されることとなり。海を隔てた満州で戦っている日本軍はたちまち補給が途絶え、戦争以前に餓死して、自滅してしまいます。後年ガダルカナルなどで起きた悲劇が、満州で起きる一歩手前の状態だった。
防ぐには、ロシア艦隊に勝つ、なんて生易しいものではなく、一艦も残さず海の底に沈めなければならなった。その点ロシア艦隊は気楽で、数隻でもウラジオストックに逃げ込めれば、そこで満州の日本軍は干上がりゲームオーバー。ロシアの勝利確定とすることができた。
こうした重圧を負いながら、日本艦隊は対馬沖でロシア艦隊に遭遇。日本海海戦が始まりました。
開始時点での、両艦隊の状況は次の通り
出展:http://blog.livedoor.jp/elt2011/archives/1634930.html
両艦隊が反航して通り過ぎる形で遭遇した。
ふつうだったら、このまま砲戦が始まり、それぞれ生き残った艦がそれぞれの方向に走り去る、となります。
しかし、それこそロシアが望み、日本としては絶対に許せないことだった。1艦でも「走り去られて」しまったらどうなるか。この海戦でロシア艦隊を壊滅させるしか日本の生きのこる道はなかった。
そこで日本艦隊が行ったのが「敵前一斉回頭」
https://www.jiji.com/jc/v4?id=20101224battle_of_tsushima0009
この時、ロシアの提督は「狂ったか日本人!」と驚喜したそうです。
上記の図で、三笠、敷島、富士、朝日など、日本側の戦艦がぐるりと一塊になって旋回しているのがわかります。
線状に高速移動している目標を射撃するのはなかなか大変ですが、旋回している目標であれば「ほとんど前後移動せずに艦がぐるっと回っている」感じになり、要するに静止した的を撃つのと同じ容易さになってしまい。
敵艦隊の目の前でこんなカーブを切るなんて、まるで自分から的になっているんじゃね?
ロシア側は驚喜し、一斉に砲撃を開始しました。
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