*この記事での「ビットコイン」はおおむね「クリプトコイン全般」という意味になっています。
ビットコインへの投資といえば、日本では、直接取引所(交換業者)に口座を開設して入金するしかなく。この口座すなわちウオレットがくせもので、取引所のウオレットがハッキングされて大ニュースになったりしました。
被害を避けるために、投資家が個人で所有するコールドウオレットつまりインターネット環境から切り離した専用デパイスや、紙に印刷するペーパーウオレットがありますが、紛失や盗難の他に、紙の場合、コーヒーこぼしちゃった!などなくても自然な劣化で秘密鍵が読み取れなくなれば永久に投資はパー。ハードウオレット等のデパイスは、うっかりでなくても秘密鍵を念失、紛失すれば、やはりその時点で永遠に投資がパーになるという危険があるのです。
左がハードウエアウオレットの一例https://hardwarewallet.jp/
右はペーパーウオレットの一例https://payment-revolution.net/pepar.html
さらに恐ろしいのは「個人対ビットコイン販売元」という限りなく力関係が不均衡な契約なのに「ビットコインについては、警察はじめ国家権力は管理していません」という世界なので、いかに正式登録した取引所と言えど、「作為または不作為の不手際」をしでかした際、対決し解決するにはあなた個人の独力しか頼るものがないということです。警察など国家権力が、あなた個人の為にどれだけ力になってくれるか、また、力になるための「事件性」をどこまで真面目に追及してくれるかは疑問です。
要するに、よほど事情に精通した投資家でない限り、個人による直接のビットコイン購入では、個人に覆いかぶさるリスクが大きすぎるのである。
一方で、ビットコインは今後大成功間違いなしのブロックチェーン技術が、クリプト通貨という、もっとも投資に適した形で表れているものなので、投資しない手はないぜー!とだれでも考えるのではないのでしょうか。
それは金融機関から見ても同じであり。
法定通貨の守護神である銀行などは、これまでビットコインの取り扱いをスルーしてきましたが、ここ数年から風雲急を告げ。いよいよ世界の大手銀行が暗号資産ビジネスに参入し始めたのでした。
そして、まずカナダが世界初、次いでブラジルにおいて世界2番乗りの「ビットコインETF」が開始。一般投資家参入の道が開かれたのでした。
この原稿は、2021年4月29日に作成しています。この時点で、類似の投資手段は、G20諸国のうち、カナダとブラジルでしか始まっていない一方、アメリカでもMorgan Stanleyあたりが着々と準備を進めているらしい。
アメリカで開始されれば、日本のみなさんにもぐっと身近になりますよ!ということで、この記事が予習の役に立つことを願っています。
*カナダのETFについてはこのサイトに情報あり→https://mon-ja.net/210417-01_bitcoin-etf/(外部リンク)
ブラジルの新生ETFは、その名もHASH11。
正式名称はHashdex Nasdaq Crypto Index Fund
ETFであり上場しています。日本の定義と違っているかもしれませんが、自称インデックスファンドです。
Nasdaq Crypto Index (NCI)という、NasdaqとHashdex社(ファンドの管理会社)が共同で開発した、いわゆる暗号通貨界のNasdaq指標をもとに運用。
このファンドを構成する銘柄は以下の通り。
ビットコインが80%弱。イーサリアムが18%強。残りをLitecoinなどで分け合っています。Stellarなんて得体のしれないコインも入っていますが、0.68%ということで、まあ銀行側の道楽さ、という感じでしょうか。
最大のポイントは
「投資家と銀行の契約であり、取引所など外部との交渉のリスクが存在すれば、それは銀行が負ってくれる」
銀行は個人とは桁外れ、取引所も圧倒する交渉基盤を持っている。国家権力も銀行はつぶしませんからねー
重文 黒楽茶碗『大黒』|長次郎
出展:https://tea-ceremony-tokyo.club/
ぼくは、このファンドをブラジル市場で取引開始された4月26日に購入しました。市場取引開始その日に購入できたのは、ひとえにぼくが口座開設しているS銀行の投資アドバイザーE氏がタイムリーに教えてくれたことによっています。
しかし予兆は察知していた。
続きは→ホームページ「アーリーリタイア・軽飛行機で空を飛ぶ」のブログ最新記事でご参照ください。
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