コロナ禍から1年近く経過し。リモートワークが推進されています。
ライブドアニュースが「約8割が「リモートワーク続けたい」、働き方と学び方調査」と題した記事を発表。人々の大多数がリモートワーク継続を望んでいることが明らかになりました。(詳しくは→https://news.livedoor.com/article/detail/19321214/)
株式会社ユーキャンが行った意識調査では、以下の結果が出ています。(出展:https://www.u-can.co.jp/topics/research/2020-12-2/)
こちらでも78%がテレワーク継続希望となっています。
GOTO何とかで人の移動が促進される世の中になっても、人々の意識は上の調査などのとおり「やっぱりテレワークいいね!」「これからも続けたいね!」となっています。
かくいうぼくも、はっきり言ってテレワーク導入でほっとしている一人です。
なぜか?
テレワークでは、「黒い霧」じゃなかった「黒いボールペン」が避けられるから、なのです。
というわけで、架空の会社の架空の人々のお話ですがいってみます。でも皆さんある程度おなじみのお話とは思います。
むかしむかし、ある会社にAさんというかわいそうな勤め人がいました。
入社したてのAさん。当時はパソコンがやっと普及しだした頃で、本社からの連絡はテレックス。「一太郎」という文書作成ソフトが導入されていましたが、大部分は手書きで作っている時代でした。
一生懸命作成した文書が、上司の決裁で真っ赤に修正されて帰ってくることもしばしば。もちろん書き直して再提出するのですが、そのうち謎の展開に気づきます。
定型の同じような書類に書く場合は、書類を何枚作成しても書く内容もほとんど同じですが、なぜか、同じような内容なのに「修正しろ」と何度でも帰ってきてしまう書類や、全然フリーパスで通ってしまう書類があることに気づき。
飲み会でとある先輩が教えてくれました。
「Aさんは、すべての書類を青いボールペンで書いているけれど、本社向けの書類は黒いボールペンで書かないとダメなんだよ。」
本社用は黒で書くようになったら、すんなり通るようになったのでした。
とある吉日。
本社から管理職が出張してきて、その人の指示で本社用の文書作成を命じられました。
黒ボールペンで、とさがしたら、あれ?青しかない?いつもペン立てに黒を数本立てているはずなのに?
管理職から怒号が飛びます「Aさん、どうしました―!」
この怒鳴り声に、事務所を掃除していたパートのおばさんがびっくりして飛び上がってしまいました。
わああ早く書類書かなきゃ!同僚や先輩に「黒ボールペン貸してくださいー!」とお願いするのですが、今日に限ってみんな知らんぷり、そそくさと逃げていきます。
ままよ、青ボールペンで作成し管理職へ
管理職の人は、別に機嫌を悪くしたふうでもなく、書類をうけとると、しげしげとながめて
「Aさん、本部向けの公式書類は黒ボールペンで書くことは知っていますよね」
「公式の文書は、様式の印刷の黒と、ボールペンの黒で整合性を持たせなければならないのですよ」
「この整合性がないと、業務監査が来た時に業務事故として報告されてしまいます。」
「ですから、Aさんが作ったこの文書は廃棄しますので、整合性のある文書を書き直して下さい」
と、丁寧な、でも誰にでも聞こえる良く澄んだ声で言うやいなや、Aさんの作った文書をばりばりばりーとこれ見よがしに破いてしまったのでした。
掃除のおばさんは泣きべそをかいて給湯室に逃げ込み。
Aさんはぴゅーと自分の机にもどると、
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