いやいや今回含めて4回にわたった連載。いつまでも際限なく続くと焦点がぼけちゃうので、えいやー!と最終回にしました。
口上はそのくらいにして、本題いってみます。
さて、西洋美術は「ふむふむ」、日本美術は「わくわく」だった、というのが前回での結論でした。
日本美術は、花鳥風月とか、模様ちっくな唐獅子や雷神とかがふすまや屏風にでかでかと描かれ、お城などの装飾の重要な部分として発展してきた。すなわち、日本の場合芸術と工芸があまり分離してなくて、刀の拵えにしろ、屏風やふすまにしろ、実用品の装飾、という性格がつよく。西洋のように美術は美術で独立しており、美術のための美術なんだ!工芸じゃないぞ!みたいな考えはないらしい。
尾形光琳「燕子花図(かきつばたず)」
西洋の思考回路は「始点・終点があり、終点つまり成功・成果に向かって直線的に進化していく」アプローチです。日本の思考回路は「天下太平の世を孫子の代まで守り抜く、つまり過去、現在、未来が一つになってぐるぐると同じ地点を回っている」アプローチです。
*なお、人類は螺旋状で進化する、という理論があり、事実西洋絵画もデフォルメと写実の間でルネサンス→バロック→新古典主義→ロマン主義→自然主義・印象主義などと振り子のごとく、あるいはぐるぐると回っていながらも、この回転がねじのような螺旋を描いて進化していますが、日本の場合は徳川300年で、螺旋ではない単なる回転となるよう押さえつけられてしまいました。明治になりワープした。
で、西洋人の場合、理性的、普遍的な規則によってこの進化を客観的に達成しており。数学がいい例で、哲学的な意味に入るまでもなく、単なる算数レベルで、1+2は、西洋人にとっては3です。ナチスドイツであろうがソ連であろうが大英帝国であろうが、1+2=3であり、これ以外の答えはありません。
ところが、日本人の場合は。。。
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追記:尊敬する知人から下記お知らせあり。
経済企画庁や大蔵省、IMFなどで長年エコノミストを務めてきた荒巻健二・東京女子大特任教授、東大名誉教授 が、10月28日(水)から、Zoomオンライン講座を開催します。題目は『日本経済に長期低迷、コロナ危機、未来への示唆』
次のURLに詳細が掲載されています。
https://peatix.com/event/1627418/view
https://www.mitaka-univ.org/kouza/C2051500
荒巻健二さんは、都立立川高校を卒業後、一橋大学社会学部と法学部を経て日本の大蔵省や経済企画庁、lMF(国際通貨基金、本部パリ)に在籍されましたが、今世紀に入ってからは、研究者として東大教養学部やLSE(London School of Economics)などアカデミックな世界で活躍されてきました。
初回が10月28日(水)午後7時から8時半まで、その後毎週水曜日オンライン開催で7回連続ですが、受講料が7,000円ということは、1回1,000円というかなりお得な値段です。
興味のある方は、是非ともご検討ください。また、皆さまのお知り合いなどにもシェアしていただけると幸いです。